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ビバリーヒルズ市内の有数のホテルの中でも、とりわけ有名なホテルの一つが、ザ・リージェント・ビバリー・ウィルシャー・ホテルだ。
リージェント・インターナショナル・ホテルズからの許可のもと、92年からはフォー・シーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツが経営に当たっているこのホテルは、日本人の間では、ジュリア・ロバーツを一躍スターダムに押し上げた映画、“プリティー・ウーマン”(90年)の撮影に使われたホテルとして人気が高い。 もう15年半以上前の映画だから、そう考えると、いずれその人気も徐々に下降線をたどっていくんじゃないかな。
事実、若い人たちの中では、この映画を観ていないという人が増えているし。 実は、実際にあの映画の撮影に使われたのは外観やロビーだけで、リチャード・ギア演じるエドワードが泊まっていた最上階のペントハウスやエレベーターなどのシーンは、ディズニースタジオ内に設けられたセット撮影なんだけどね。
ネタばらしついでに書くと、右の写真(劇場公開時のポスター)、J・ロバーツの顔は誰が見てもJ・ロバーツの顔で、実際にJ・ロバーツの顔が使われているけど、J・ロバーツの顔から下は、これも人によってはJ・ロバーツの顔から下に見えるかも知れないが、実はこれはJ・ロバーツの顔から下ではないんですよ。
ちょうど、引っ張っているリチャード・ギアのネクタイから下は、シェリー・ミッシェルという、自らも映画に出ているけれど、吹き替え(ボディ・ダブル)として活躍していた女優さんの写真なんだな。
ところで、エドワードは実際の部屋を使っていないけど、これまでこのホテルにはエルビス・プレスリーやジョン・レノン、エルトン・ジョンやミック・ジャガーなど、多くの有名人が長期滞在してますよ。
そして、そんな中でも、なんと12年もここに住んでいたのが、ウォーレン・ベイティなのだッ!!
彼に比べると、ラスベガスのフォー・シーズンズ・ホテルに部屋を持ってたマイケル・ジャクソンも大したことがないように見えますね。
蛇足だけど、あのフォー・シーズンズ・ホテルのシンボルマークは一本の木で春夏秋冬を表しているんですよ。これは、知っている人には知られているけど、知らない人には知られていないことですね。
右上から・・・木に葉がつき始めて、
左、生い茂り、
右下、徐々に葉は落ちて、
左、枯れちゃった・・・
ということです。
ベイティは、独身時代は家を買おうともせず、高級ホテルに住んでいた。 そう聞いても・・・それが羨ましいことかどうかはわからないな。 住んでいた部屋が、専用の出入り口とプライベートの屋上テラスを持った、‘べランダ・スイート’だった。
それを聞くと・・・ちょっぴり羨ましいかな。
その時々で変わる交際相手の女性を、常に自分の部屋にゲストとして招いていた(逆か?‘ゲストとして部屋に招いた相手が常に交際相手になった’のか?ま、どっちでもいいけどね)。
そんなこと聞いたら・・・羨ましい!
「生まれ変わる時はベイティの手になりたい」
だったか、そんな意味のことを言ったウッディ・アレンでなくても、男性なら、共演した女性と必ずといっていいほど噂になるベイティのことを羨ましく感じても不思議ではないでしょう。
ビバリーヒルズの北に位置する丘の上、マルホランド・ドライブという有名な通りがあって、今はベイティ一家はその通り沿いに住んでいる。
ジャック・ニコルソンの家もこの通り沿いにあるんだけど、この二人は、昔はよく行動をともにしていた親友同士なんだな。
いや、‘悪友同士’と呼ぶ方が的確でしょう。この二人が同い年だって信じられますか?
さて、高級住宅街に住み、アカデミー賞にも色んな部門で何回もノミネートされ、“レッズ”では監督賞も獲得し、綺麗な女優と結婚して四人の子供とともに幸せな家庭を築いている、そんな、人生の成功者である彼の生活には何も不自由なことはない、と誰もが思うでしょう。
じゃあ今、彼は何を考えているのかな。 何も不自由がないからこそ、それはそれで、考えることが色々とあるのかも・・・。
“ブルワース”(98年)でカリフォルニア州選出の過激な民主党上院議員を演じた彼は、実生活でも、とても有名な民主党の支持者です。
先月、カリフォルニア州では共和党のアーノルド・シュワルツェネッガー知事が提案した、行財政改革などの四法案の是非を問う住民投票が行われたのですが、結果はすべて否決されました。
「シュワちゃんの、提案否決へわれ出馬」(七五調)
と言ったかどうか、提案反対のキャンペーンでラジオの広告に出ていたのが、誰あろうウォーレン・ベイティです。
住民投票直前のインタビューで、
「政治の世界にいよいよ進出か?」 と訊かれた時、
「ガキ(Kids)四人と、幸せな我が身、それはなし。字余り」 と答えていた彼だったけど、投票結果を受けての民主党の集会では、壇上で、
「We'll
be back
!」 と叫んで、盛大な喝采を受けていた。 それでも、そのあとのテレビのインタビューでの、
「政界進出?」 という問いかけには、やっぱり前述の内容と同じように、字余りで答えていた。 一体、彼の真意はどこにあるのだろう・・・。
ここで話を逸脱させてください。
来年、カリフォルニア州知事選挙が行われる。
共和党にとっては、支持率急降下のシュワルツェネッガー氏の再選を後押しるよりも、他の候補を担ぎ出す方向で検討していても不思議ではない。
‘メル・ギブソンを推すか’という記事もあったが、いくらなんでもそれはないんじゃないかな。
‘(彼の監督作)“パッション”(2004年)により、保守派の多くから支援を受けられるだろう’って、確かにそれはいえるだろうけど、でも、彼は映画に対する情熱の方がまだ強い気がする。
シュワルツェネッガー氏の場合、妻はジョン・F・ケネディの姪であるマリア・シュライバーで、彼女の父親(サージェント・シュライバー)も72年の大統領選挙は民主党の副大統領候補だったりと、妻側は民主党の家系だ。
だからこそ彼は、2003年の知事選ではマリアの母親(即ちJ・F・Kの妹、ユーニス・ケネディ・シュライバー)の応援も得られて、その結果、一部の民主党支援者からの支持を取り付けることにも成功した。
今回の住民投票の結果は、ブッシュ大統領の支持率の低下に起因する共和党不支持の影響が少なからずあったような気もする。
L.A.郊外のシミ・バレーにある、故ロナルド・レーガン大統領記念図書館で10月に行われた式典に、現職大統領が訪れたにもかかわらず、仲が良かったはずのシュワルツェネッガーが欠席したのも、大事な住民投票を控えていたからじゃないかな。
つまり、‘不人気大統領とはあまり係わりたくない’ということです。
あの住民投票の法案の中で、‘州の予算の支出額に上限を設ける’というものは通って欲しかった。
なぜなら、ひどい財政赤字を抱えているこの州で、それくらいのことをしないと赤字額は益々増えていく一方だと思うから。
‘アメリカ人は、日本人と比べると、現在のことばかりに目がいって、先のことをあまり見ていない人が多い’なんてことをよく言われるけど、今回の住民投票の結果もそういう傾向が少し見えたかな、と思う。
話をベイティに戻そう。
人気低迷の共和党のシュワルツェネッガー氏と、気勢が上がっている民主党のベイティが知事選で争うことになったら、今の時点ではどちらが勝利するかは明白だ。
恐らく、実際に選挙が行われる2006年の11月7日でも、その結果は変わらないかも。
いや。
その前の6月9日、ワールドカップサッカーの開幕戦が行われます。
この時のコスタリカ戦の試合によって、開催国ドイツの実力と調整ぶりが推し量れるのではないでしょうか。
おっと、すごく逸脱しましたね。
もとい、その前の6月6日、予備選挙が行われます。
ここで実際にシュワルツェネッガーとベイティの両氏が本当に候補になるのかどうか、いや、なれるのかどうかが判断されるということです。
この二人に限って言及するならば、両人とも俳優としても人間としても好きなだけに、個人的には二人が戦うことは避けてもらいたいな。
でも、もしもベイティが政治家になるんだったら、映画“ブルワース”の中のジェイ・ブルワースのように、歯に衣着せぬ物言いで、型破りな政治家になって欲しい。
そして、カリフォルニア州知事から大統領になった故レーガン氏のように、彼もどうせなら、ゆくゆくは知事から大統領を目指して欲しいな。
首相になる前の小泉氏のセリフ、
「自民党をぶっこわす」
ではないけど、
「アメリカをぶっこわす」
くらいの気構えで大統領選に出馬し、その結果、当選を果たして大統領になろうものなら、きっとアメリカは変わるだろうな。
けれども、それも絵空事に過ぎないでしょう。
知事を経て大統領になるとしたら、それは2012年の大統領選を戦うだろうということで、今年68歳のベイティが選挙に勝った場合、76歳になる二ヶ月前に大統領に就任することになる(因みに、前大統領のビル・クリントン氏の初就任時、氏はまだ46歳だった)。
91年、72歳で首相に就任した宮澤喜一氏が‘おじいちゃん’に見えたことを思い出すと、76歳での大統領というのは、個人的にはちょっと年がいき過ぎているような気がするんだな。
そこで提案。ベイティさん。
来年のカリフォルニア州の知事選は見送って、あなたはいきなり2008年の大統領選に、民主党から、ヒラリー・クリントンさんたちの対抗馬として出馬してください。
そっちの方が断然おもしろいと思う。でも、個人の期待や楽しみだけで政治は運営されませんからね(政治家当人たちの個人個人の楽しみでは運営されているかも知れないけれど・・・)。
しかしながら、それも更に絵空事です。
なぜなら、ベイティ氏が大統領選に出馬するとなれば、対抗馬から彼の過去の良くないことなどが暴かれたりして、きっと彼は女性問題がネックになり、予備選挙の時点で出馬を断念せざるを得なくなるでしょうからね。
さて、それらの色んな事柄を熟考したあとで、ウォーレン・ベイティ氏はどちらに向かって進んでいくのでしょうか。
今後の彼の発言や行動から目が話せませんよ。
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