第11回   格好イイ男を見たッ!

ロサンゼルスへ、アメリカの他の街から車でやって来る人もいるでしょう。
もしかしたら、サンペドロの港から入って来る人もいるかも知れません。
でも、日本からやって来るほとんどの観光客にとっては、やはりロサンゼルス国際空港(LAX、読み方は‘エル・エー・エックス’)がこの街の入り口ということになります。

この空港の名物といえば、96年に完成した、パームツリーをイメージした新しい管制塔も確かに代表的なものでしょう。 あれは東か西から見た時、そのように見えなくもないですが、南か北から見るとパームツリーをイメージするのは難しいです。
北側から見て、 「スタンガン(をイメージしたん)ですか?」 と言った人がいたくらいですからね。

LAXのWebページにある管制塔の写真(この写真は小さく、管制塔もトップの部分しか見えませんが、誰も気づかないような位置からの、特異な構図の写真ですね)

そしてもう一つ、LAXで更に有名なのが右の建物です。

こちらは1961年に完成したテーマビルディングで、今は‘Encounter(遭遇)’という名前のレストランになっています(スティーブン・スピルバーグ監督の名作、“未知との遭遇”(77年)のオリジナルタイトルは、“CLOSE ENCOUNTERS OF THE THIRD KIND(第三種接近遭遇)”でしたね)。

レストランは回転しません。
それに、展望デッキがあるんですが、2001年9月のテロ以降、警備上の理由で一般には開放されていません。
92年にロサンゼルス市議会から文化的及び歴史的建造物に指定されているくらい、これは‘L.A.の顔’ともいうべき建物ですね。
アメリカの映画やドラマなどで登場人物が、「L.A.に着いたッ!」なんて言わなくても、画面にこの建物が映れば、そこはL.A.なのです。

この建物は映りませんが、LAXで撮影された作品の中にジム・キャリーの“ライアー・ライアー”(1997年)があります。
映画のクライマックス、車で空港に到着したジム・キャリー演じるフレッチャーが、荷物を載せるベルトコンベアーに乗っかっていくシーンを覚えていますか?
あのシーンが撮影された場所と、上の写真を撮った場所はそんなに離れていないんです(因みに、彼が滑走路に出て行くシーンではJALの飛行機が見えますよ)。
“ライアー・ライアー”の舞台はロサンゼルスですから、LAXが出てくるのは不思議なことではありません。

ところが、“シティ・スリッカーズ”(91年)という映画のラスト近く、カウボーイ体験ツアーを終えてコロラドからニューヨークに帰ってきたビリー・クリスタルたち三人と、彼らを迎える家族たちのシーンが撮影された空港も、ニューヨークの空港ではなくこのLAXなんです。

1月12日に大阪ドームでのコンサートをもって日本公演を終えたばかりのバックストリート・ボーイズ。
彼らの代表曲の一つ、“アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ”のプロモーションビデオでは、JALやANAや大韓航空などが到着・出発するトム・ブラッドレー・インターナショナル・ターミナル(TBIT)のチェックインカウンターあたりで彼らが歌っています。

夜に撮影が行われたので、(日本行きの便は昼間に出発するため)日本からの観光客でその撮影現場を目撃した人はいないかもわかりません。 でも、同じTBITで2004年の2月下旬のある日、昼間に行われていた、あの撮影の現場を目撃した人はいるんじゃないですか?
トム・クルーズの“コラテラル”(2004年)の撮影現場、あれは私も見ました。多くの一般人がいたため、撮影は中断していましたが。

そんなに身長は高くない彼ですが、やはり身にまとっている雰囲気というのはスーパースターのそれでした。
彼については、最近はあまり良くない評判も耳にしますね。
でも、ファンを大切にする人間性はとても立派だと思いますし、疑い無く彼は名実ともに現在のハリウッドのトップスターです。
いつか彼の話題をここで取り上げたいと思います。

さて、クルーズ演じる銀髪のヴィンセントが、“コラテラル”の冒頭で現れるシーンは、実際のLAXで撮影さているにもかかわらず、スクリーン上ではそれが全くわかりません。
監督のマイケル・マンがこだわり派の監督だからといっても、あのシーンだけのためにわざわざ本物の空港を使う必要もなかったんじゃないかと思いますが、そう考えると、きっとカットされたシーンがあるんでしょうね。・・・といっても、‘チョコ菓子’になったわけではありませんよ。

銀髪のクルーズを指して、「“ミッション・インポッシブルV”の撮影じゃないですか?」と言った人もいましたが・・・。

その“M:i:III”、全米ではいよいよ5月5日に公開されます(日本は7月8日)。

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よだ ゆきお

大阪生まれ。“スター・ウォーズ 帝国の逆襲”が公開され、初めてそこにヨーダが登場した時には周りの悪友達に、「ヨーダ、ヨーダ」とおちょくられて、いい気分はしなかったが、今はアメリカ人から、“Yoda, Yoda”と、名前を覚えてもらいやすいが為にいい気分をしている根っからの映画大好き男。