第18回   半分くらいは当たるヨーダのアカデミー賞レース予想 2007

 
 2月25日は、早くも第79回アカデミー賞授賞式の日です。一年が経つのはあっという間ですね。 

 今年の‘Meet the OscarsR’は、昨年よりも一週間短く、二週間だけの開催です(2月9日から23日まで)。
オスカー像を握りしめての記念撮影をした人はどれくらいいるでしょうか?

 ヨーダは今年も嬉しがって握りしめてきました。
 
 さて、恒例の“半分くらいは当たるヨーダのアカデミー賞レース予想”、今年もいってみましょう(一年振りの第18回なのに何事もなかったかのように)。

 各部門のノミネート一覧 (こちらを参照してください)

 今回、俳優部門を当てるのは比較的簡単だと思います。そういうわけで、予想するのはよそう。・・・
「二年続けて同じギャグを書くな!」という声もなく・・・とにかく、個人的には作品賞及び監督賞が、当てるのは難しいと思っています。

 主演男優賞にノミネートされている人たち。

 レオナルド・ディカプリオ 『Blood Diamond/ブラッド・ダイヤモンド』
 ライアン・ゴズリング 『Half-Nelson』
 ピーター・オトゥール 『Venus』
 ウィル・スミス 『The Pursuit of Happyness/幸せのちから』
 フォレスト・ウィテカー 『The Last King of Scotland/ザ・ラスト・キング・オブ・スコットランド』


 昨年、ヨーダはこの部門を当てましたね。
 今年の場合、この人以外にないっていうくらいに簡単なので、この部門は飛ばしたいと思います。
 この人が獲れなかったら、「アカデミー協会の人たちおかしいよ」っていうくらいに簡単なので、飛ばしましょう。
 この人が獲れないくらいに意外なことは、“リトルマーメイド”のアリエルでさえも「あり得ない〜」というくらいに簡単ですから、飛ばしましょう。
 この人が獲れなかったら、ヨーダは少しショックで少々悲しい気持ちになる・・・というくらいに結果が見えていそうなので、飛ばしますよ。
 この人が獲れなかったら・・・って、全然飛ばしてないやん!
 フォレスト・ウィテカー。いいですね、この人。
 実際にはどういう人なのかはわかりませが、スクリーンやテレビ画面からは温かくて優しそうな雰囲気がヒシヒシと伝わってきます。
 かなり以前から知ってますけど、いつでもいい味出してました。
 88年の“バード”という映画で彼はカンヌ映画祭の主演男優賞を獲得しましたが、この時、ゴールデングローブ賞にはノミネートだけ、そしてアカデミー賞ではノミネートもされませんでした。
 “バード”の監督が、今回のアカデミー賞で、“硫黄島からの手紙”でまたまた監督賞にノミネートされているクリント・イーストウッドだというのも何かの縁なんでしょうか。
 “バード”の時は、カンヌ映画祭でウィテカーは男優賞を獲りましたが、イーストウッド監督はゴールデン・パルム賞にノミネート止まり。
 しかしながらゴールデングローブ賞では、ウィテカーは賞を逃しましたが、イーストウッドは監督賞を獲っています。
 今回のアカデミー賞は、あの時のカンヌの方と同じ結果になるのではないでしょうか。即ち、イーストウッド監督は今年は監督賞を獲れない、と。

 主演女優賞は・・・。

 ペネロペ・クルス 『Volver/ボルベール 帰郷』
 ジュディ・デンチ 『Notes on a Scandal』
 ヘレン・ミレン 『The Queen/クイーン』
 メリル・ストリープ 『The Devil Wears Prada/プラダを着た悪魔』
 ケイト・ウィンスレット 『Little Children/リトル・チルドレン』


 これは錚々たる実力派揃いとなりましたね。
 ペネロペちゃんは初のノミネートですが、デンチは六回目のノミネートで過去一度受賞。ミレンは三回目のノミネート。ストリープは史上最多の十四回目のノミネートで、過去二度受賞。
 ウィンスレットは、これまた五回目のノミネートです。彼女、まだ31歳と若いですが、なかなかの実力者ですね。今回も獲れないと思いますが、いつかは受賞すると思います。
 それから、ペネロペちゃんも今回は無理だと思いますが、彼女もいつかはオスカーを獲得するような気がします。それは何故かと言いますと・・・いつか書きたいと思います。
 それにしても、何故にストリープみたいな超実力者(超能力者じゃないですよ)が今回の映画『プラダを着た〜』でノミネートされるんでしょう。
 自分自身以外の色々な他人を演じるために生まれてきたような彼女ですから、ちょっとやそっとの演技でノミネートされるなんて・・・。それだけ他に演技の達者な女優さんがいないっていうことなんでしょうか?
 いや、決してそうではないと思います。そこが、彼女がアカデミー(会員)好みの女優だといわれる所以なんでしょうね。
 そういうわけで、‘電池か未練か’ということですが、これも‘予想’だなんてたいそうなことはいえないですね。
 ヘレン・ミレンで決まりでしょう。
 それにしても、アメリカ人がストリープだけだというのも特筆すべきですね(あとは一人のスペイン人と三人のイギリス人です)。

 助演男優は以下の五人です。

 アラン・アーキン 『Little Miss Sunshine/リトル・ミス・サンシャイン』
 ジャッキー・アール・ヘイリー 『Little Children/リトル・チルドレン』
 ジャイモン・ハンスゥ 『Blood Diamond/ブラッド・ダイヤモンド』
 エディ・マーフィ 『Dreamgirls/ドリームガールズ』
 マーク・ウォルバーグ 『The Departed/ディパーテッド』


 ここは個人的な希望も踏まえ、ゴールデングローブも受賞したエディ・マーフィに獲ってもらいましょう。
 もしも彼が獲れなかったら、ジム・キャリーと同じでアカデミーの会員から好かれていないという証しになると思いますよ。
 それだけ彼の受賞が堅いってことですが・・・。

 助演女優。ホントに簡単ですみません。

 アドリアナ・バラッザ 『Babel/バベル』
 ケイト・ブランシェット 『Notes on a Scandal』
 アビゲイル・ブレスリン 『Little Miss Sunshine/リトル・ミス・サンシャイン』
 ジェニファー・ハドソン 『Dreamgirls/ドリームガールズ』
 菊地凛子 『Babel/バベル』


 これは主演女優と違ってフレッシュな顔ぶれとなりました。
 三回目のノミネート、過去一回受賞のブランシェットを除いて、四人が初のノミネートです。
 個人的には十歳のブレスリンに獲らせてあげたいですが、ハドソンで決まりでしょう。
 菊地凛子さんはとても努力家の人で、今回は千載一遇のチャンスではありますが、本場のアカデミー賞は無理でも日本アカデミー賞は近いうちに獲れるはずですよ、きっと。渡辺謙さんみたいに。

 しかし、こうやって見てみると、俳優賞の四人のうち三人が黒人ということになりますね。一昔前なら考えにくいことでしたが、こんな感じで近い将来、ヒスパニック系の人たちにもアカデミー賞をどんどん獲得して欲しいですね。
 もちろん、アジア系の人たちも頑張れー。

 おわり


 あ、そういえば、作品賞と監督賞を忘れていましたね。
 いえいえ。あまりにも混沌としていて、本当はこれで終わりたい気分なんです。

 監督賞は以下の五人です。

 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 『Babel/バベル』
 マーティン・スコセッシ 『The Departed/ディパーテッド』
 クリント・イーストウッド 『Letters from Iwo Jima/硫黄島からの手紙』
 スティーブン・フリアーズ 『The Queen/クイーン』
 ポール・グリーングラス 『United 93/ユナイテッド93』


 大好きなイーストウッド御大。残念ながら今回は無理かもわかりません。二年前はスコセッシに勝ちましたが、今回は・・・。
 フリアーズとグリーングラスのご両人、少々作品が弱いかな。
 だとすれば、イニャリトゥ VS スコセッシですね。
 監督賞としては六回目のノミネートとなるスコセッシ監督。この部門で過去に五回もノミネートされて一度も受賞できなかったのは、スコセッシ以外では、前回名誉賞を受けな がら、昨年の十一月に亡くなったロバート・アルトマン監督や名匠アルフレッド・ヒッチコック監督など、四人います。
 スコセッシ監督は、六度もノミネートされて一度も獲れない初の監督になるのか?
 いや、そんなことはない気がします。今回、彼は念願の初オスカーを獲得するのではないでしょうか。

 そして作品賞。

 『Babel/バベル』
 『The Departed/ディパーテッド』
 『Letters from Iwo Jima/硫黄島からの手紙』
 『Little Miss Sunshine/リトル・ミス・サンシャイン』
 『The Queen/クイーン』

 アメリカ人は日本人と違い、字幕付きの映画を敬遠しがちだということが、『硫黄島〜』の弱いところですね。
 『クイーン』は数合わせ的なところがあるかも。
 今回のノミネート発表で一番驚いたのは、『ドリームガールズ』が、ゴールデングローブ賞ではミュージカル/コメディ部門で作品賞を獲りながら、アカデミー賞ではノミネートされなかったことですが、その『ドリーム〜』にゴールデングローブ賞で破れた『リトル・ミス・サンシャイン』は、第13回俳優協会賞で、いわゆる作品賞にあたる賞を出演者たちが受賞しました。
 一方、ゴールデングローブ賞のドラマ部門を獲得したのは、『ディパーテッド』を抑えた『バベル』でした。
 それらを踏まえると、『バベル』VS『リトル〜』という構図が成り立つでしょうが、この二本のうち、後世まで残る映画ということで考えると、作品賞は・・・『硫黄島からの手紙』かな。
 冗談はさておき、更に、去年の受賞作が『クラッシュ』だったということも考えれば、作品のタイプからしてオスカーが微笑むのは『バベル』のような気がする・・・今日この頃です。

 おまけに予想しておくと、脚本賞は、

 『Babel/バベル』
 『Letters from Iwo Jima/硫黄島からの手紙』
 『Little Miss Sunshine/リトル・ミス・サンシャイン』
 『Pan's Labyrinth/パンズ・ラビリンス』
 『The Queen/クイーン』


の中から『バベル』(ゴールデングローブ賞では『クイーン』が獲ったんですけど)。
 脚色賞は、

 『Borat/ボラット』
 『Children of Men/トゥモロー・ワールド』
 『The Departed/ディパーテッド』
 『Little Children/リトル・チルドレン』
 『Notes on a Scandal』


の中から『ディパーテッド』を予想しときます。

 さて、今年はどれだけ外すでしょうか。第79回アカデミー賞授賞式は25日の現地時間午後5時(日本時間26日午前10時)にハリウッドはコダックシアターにて開催されます。

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よだ ゆきお

大阪生まれ。“スター・ウォーズ 帝国の逆襲”が公開され、初めてそこにヨーダが登場した時には周りの悪友達に、「ヨーダ、ヨーダ」とおちょくられて、いい気分はしなかったが、今はアメリカ人から、“Yoda, Yoda”と、名前を覚えてもらいやすいが為にいい気分をしている根っからの映画大好き男。